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2007年02月03日

波珠

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2001年、青幻舎より刊行した笠井爾示写真集『波珠』に入れた小冊子の全文掲載(若い!)。
上の写真は当時の撮影風景。右:爾示、左:俺。


笠井:この写真集って温泉ばっか(笑)。最初は一人で撮ってたんだけど、もともと僕、一人が嫌いだから。で、町口がさあ「外行け、外行け」って言うから、みんなを巻き込でロケを始めたわけ。その第一回目のロケにつき合ってくれたのが、今日も来てくれてる清子ちゃん。
町口:彼女も一緒に行った渡良瀬遊水地が、最初のロケ地。去年の六月だったけど、すごく暑かったな。
笠井:一応撮影のために行くんだけど、どこ行っても楽しいことがたくさんあるのよ。だから、遊んで疲れてファミレスとかで食事して、結局撮影なんて、一日のうちの三割にも満たない。行く場所が決まるとどこに温泉があるとか、バッティング・センターがあるとか調べたりして、そういうスタンスがものすごく心地よかった。一年間、そういうことやってた結果が『波珠』です。
清子:一人は嫌いなんだ。
笠井:一人旅とかしたことない。僕、十代の頃、長いことドイツで一人暮らしだったし…。僕リゾートが好き。
清子:ふーん。町口さんは、なぜ「外行け」て言ったの?
町口:僕が「外行け」って言ったのは、『Tokyo Dance』って、すごく閉鎖的だと思ってたわけ。色とかでごまかしてるんだけど(笑)、爆発力だけで勝負してるって感じ。で、ちょうどあの写真集ができる頃、僕は佐内正史の『生きている』を作ってて、全然逆の世界にいた。でも、その前から爾示の写真には興味があったんだよね。いつか爾示の写真集を作るんなら東京じゃない、っていう気持ちがあった。『Tokyo Dance』の、ひらけてそうだけど息苦しいみたいな、そこがいいとこなわけだけど、そうじゃないもの。だから次はその逆行け、みたいな感じで。でも、いざ作ろうと思った時、写真がなかった…。
笠井:なかったわけじゃなくてさ。僕も、いずれは次の写真集を作ることになるとは思ってたし、そういう心構えもあったんだけど、『生きている』にしても大橋仁の『目のまえのつづき』にしても、写真集を作るのに町口ってすごく時間をかけてる。それを知ってたから、こっちも気合い入れてやらなきゃとか思ってて。あの年は、三月に俺が出して、四月に佐内が『生きている』を出して、五月に大森克己さんが『Very Special Love』を出したんだよね。
町口:そうそう。爾示と大森さんが出すっていうから、佐内もそのタイミングで出さなきゃって思ってさ。あの頃は佐内の写真集を出すのって、すごく大変だったんだよ。出版となると、まだ誰も目を向けてくれない感じで…。その三冊だったら、一番好きなのは『生きている』だけどね(笑)。
笠井:『生きている』の話はどうでもいいんだけどさ(笑)。俺、最初は町口って全然信用できなかった。
町口:いっつもそう言うな。よっぽど根に持つことあったわけ?
笠井:『生きている』を見て、信用したよ。でも、その前は写真家になるには「こういうことやれば、こうなる」とかって、いろいろ言うわけよ。僕自身、自分を写真家としてどこまで信用していいのか分かってないような時期だったからさ。で、町口は仁とやってたりしてたから、俺は俺でやろうと思ってた。

笠井:パーティーするでも写真集作るでもいいんだけど、仲いい奴となんかやろうって言ってても、それを本当に実現させるには大きなきっかけが存在しないとなかなか難しいでしょ。それをポーンと押すなんかがないとできない。町口とは、写真集作ろうっていう話はしてたんだけど、長いことなかなか実現できないでいたんだよね。で、ある時「こいつと一緒にやってもいいな」って思った瞬間があって、それは町口が「爾示さあ、モノクロの写真集作りたいんだよね」って言い出した時。「モノクロの写真集って最近なくない? みんなカラーにいっちゃって…」っていう話だった。
町口:それで僕の大好きなリチャード・アヴェドンの『Nothing Personal』とか見せたりしたね。九九年の暮れだったっけ。
笠井:僕とアヴェドンとは、ぜんぜん違うけどさ。でも、気分としてはあれぐらいのことはやりたいな、という心構えができた。しばらくモノクロから遠ざかってたし、僕の中ではやり残したモノクロがあるっていう気持ちがずっとあったから。『Tokyo Dance』を出す前に自分で作ったモノクロだけの写真集のダミーもあったしさ。
町口:そんなのあったんだ。見せてもらってないじゃん。
笠井:それがさあ、そのダミー結構いい感じなんだけど、なくなっちゃってんのよ。
清子:なんで、なくなるわけよ?
笠井:ナン・ゴールディンが「ニューヨークに持っていって、いろんな人に見せるから」とか言って。その後あいつ紛失しやがってさあ。
町口:誰かんちに置き忘れだな。
笠井:ともかく町口がモノクロって言った時に脳裏にあったのは、あのモノクロダミーなんだけどね。でも過去に撮ったものを適当に集めてやるのは、町口の性格にも合わないなって思って、俺もいろいろ考え始めたわけよ。
町口:考えてたんだ…。
笠井:当時のノリで半年ぐらいは35のモノクロでやってたんだけどさ。でも自分でも納得できないし、町口に見せても「うーん」とか言ってる。それで、単純な発想かもしれないんだけど、35をやめて6×7のモノクロでやってみようって、撮り始めた。僕の中でモノクロは35っていうのがすごくあって、つまり、森山大道が好きだからさ。
町口:笠井、森山大道にゾッコン(笑)。
笠井:森山さんの写真が好きで、四号の印画紙が好きで、35が僕のモノクロだとずっと思ってたから、6×7のモノクロはずっと避けてた。6×7でカラーっていうのは、佐内っていうイメージもあるしさあ。
町口:なんかお前、佐内に敵対意識あるね。
笠井:ないよ。そういう話じゃなくて、6×7の話だよ。俺はそれまでずっと、写真を撮るためにどっかに行くとかしたことなくて、行きたいから行ったところで写真を撮ってたんだけど、6×7だとそれができなくなっちゃう。カメラの存在をすごく感じちゃうから。最初は6×7でもカメラをいつも持ち歩いて自然に撮ってりゃ「何とかなるだろう」って、安易に考えてたんだけど、そうはいかないんだよ。「写真を撮りに行くぞ!」っていう気持ちがないと、撮れない。
町口:その気持ちが結構大事で、今回そういう爾示の写真を見たかったっていうのは自分の中ですごくある。そういう意識で撮ってる爾示を後ろから見てるのが心地よかったね。『Tokyo Dance』が出た直後に一緒に一週間香港に行ったんだけど、その時の35のカラーだけで『Hong Kong Dance』だってできる感じだったけど…。
笠井:でも、今度は写真の方法論が全然違う。クラブに遊びに行ったり、友達とたまたま会ってる時にパッパッと撮るようなことができないから、撮影のためのきっかけを作んなきゃいけない。
町口:この写真集のスタートは、撮影をするという行為のきっかけ作りからだったね。爾示のモノクロ写真集を作りたいと思って、僕は僕なりに『Tokyo Dance』からの爾示の写真の流れみたいなものをイメージするじゃない。相当いいものが来るだろうって期待しちゃってる。ところが最初の頃の写真は「お前、何やっての」みたいな(笑)。
笠井:俺って馬鹿正直だからさあ。『波珠』には6×7でモノクロを撮り始めた頃の写真が入ってるんだけど、すごいまじめな感じで全然写真に余裕がない。俺的なモノクロはどういう方向に向かえばいいのか、一人じゃ決められない! みたいな次元に一時期入っちゃって、で、そういう時は他人を巻きこむしかないじゃない。ありがたいことに、俺ここに行きたいとか言うと、旅の宿とか親切に調べてくれたりする人がいたりするわけよ。
町口:お前、それほど自分で消化しきれずに苦しんでたんだ…。
笠井:苦しんでたとかとは全然違うけど、出だしの頃っていろいろ迷うもんじゃん。最初の頃は、風景だけの写真集になりそうだった。6×7のモノクロで集中的に撮り始めた頃、すごく快感を覚えたのは、建物。ものすごく好きな写真がいっぱいある。俺、建築家になりたかったんだよね。写真は構築的であるべきだと思うんだよね。構築的であればあるほどかっこいいと思う。
清子:それって、ただ構築物を撮ってるっていうだけじゃないの?
笠井:直球なツッコミだね(笑)。俺、カクカクしたもの好きなんだよね。丸くて好きなものは、女性の身体と飛行機とかだけ。でも、基本的にイイ女撮るのとかも大好きなのに、最初の頃は女っ気とか写真に全然なくてさ。そのうちに、ロケ以外の時、ラブホテル行ったり女の子に声かけたり…。
町口:それまで暗かったもんなあ…。でも、だんだん、頭角を表してきたけどね(笑)。

笠井:僕はさあ、結果的には、この写真集かなりいい線行ってるって勝手に思ってんの。
町口:俺も思ってるよ。かなりいいから。印刷とかスゴイよ、なんてたってトリプルメジュウム印刷(笑)。
笠井:だけどさあ、それは作り手の思い込みかも知れないし、二作目がこれって考えどころだよね。
清子:どう受け取られたいの?
笠井:鋭い質問だね。いつも直球だよね。
町口:160キロは出てたね。
笠井:新たな読者かなあ…。
清子:答えになってないじゃん。
景:直球だから、爾示さん、当たればホームランっすよ!
笠井:バントしていい?
町口:160キロの直球はバントもつらいよ。キャッチャーフライだね(笑)。
景:真芯でお願いしますよ。
笠井:僕、清子ちゃんの質問、ちょっと受け止められないや。
町口:三振!(笑)。気が弱いんだから…。
笠井:俺、気が弱いと思うよ。それにカメラを持っても、気が強くなるわけじゃないんだよ。だけどさあ、カメラを持って、一つのことに集中すると、うまく何かがなる。一年間撮影しててそう思った。ここで、雪が吹雪いて欲しい、って思うと吹雪くんだよ。

清子:吹雪くって何?
笠井:冬の新潟。新潟にはまず、夏に行ったんだよ。何でかって言うと、長岡で花火大会があって、それが日本一らいしいのよ。
坂本:日本一を自称してる花火大会はいろいろあるんですけどね。
笠井:それで、坂本の友達が花火大会が開催されるすごい近くに住んでて、そこの屋上から花火が見れるっていう話で、だったら行くしかないってことになった。
坂本:川沿いの中州みたいなところで、花火を上げてるんですけど、その場所は何十メートルも離れてないんですよ。
笠井:で、花火の撮影なんかしたことないから、シャッタースピードとか分かんなくてさ。一応、三脚は立ててたんだけど、露出とかも分かんない。夕方から川沿いに人が集まってきて、明らかに花火を撮りに来たっていうオッサン達が陣取りしてるのよ。で、シャッタースピードでも教えてもらおうと思って、ウロウロしてたんだけど…(笑)。
清子:聞いたわけ?
笠井:恥ずかしくて聞けなかった(笑)。でも長岡の近くの真夏の日本海って、すごく綺麗なのよ。表紙の写真がそう。日本海っていうと荒れた海のイメージがあるのにすごく穏やかでさ。で、夏の海を見たら、冬の海も見たくなって、ついでに真冬の和服美人も見たいっていう衝動に駆られて。それで翌年の一月に同じ場所に行ってみた。その日は大寒波で雪は積もってたんだけど晴れていてちょっと拍子抜けしたんだけど、夏に行った時に「ここで和服美人を撮りたい」って場所にたどりついた瞬間、あっという間に曇ってきて吹雪まくった。そしたら本当に和服美人にも出会っちゃった。ちょっと演歌というか、あまりにベタなイメージ。でもね、今回の写真集はある程度ベタな感じも出したいなって思ってたから。
町口:ドラマ、ドラマ。
笠井:一人で撮影してた時は分かんなかったんだけど、写真に集中するといろんなことが起こる。そういうとき町口はいつも「ドラマが始まった」って言ってたけど、まさに写真的というか写真の行為をしてる気がした。
町口:写真に集中することで、写真が写ってきたからね。
笠井:ある時期、分かっちゃってさ。最初のうちは、撮る瞬間が訪れるのを待ってた方がいいんだと思ってたけど、だんだんそうじゃないって気持ちになってきた。全部を偶然にまかせちゃうんじゃなくて、とりあえずきっかけを作ってどっか行ってみようってことになった。そのきっかけっていうのは写真と関係ない目的だってことが重要で、沖縄でリゾートしたいとか、日本一の花火大会に行こうとか、畑山対坂本の世界タイトルマッチを横浜で観ようとか、巨人阪神戦に行きたいとか…。つまり最初にも言ったけど、こいつらと行動を共にするんだったら、そのくらいの感覚が一番しっくりきた。でも、みんなの中にも写真を撮るという意識がすごくあったし、僕も僕で撮影行為に集中して、何かを探してた。『Tokyo Dance』の頃はとにかくカメラより身体の方が先に行っていて、そこいらに散らかしたフィルムを寄せ集めて作った感じがあるけど、今回は一回一回の撮影行為、ロケはその都度完結させてたわけ。
町口:巨人阪神戦だよ。東京ドームのチケットを知り合いに苦労して取ってもらってさあ。
笠井:東京ドームでも撮ったけど結局入れてないね。でも、大好きな岩瀬は入れた。最高の中継ぎでしょ。ラブホテルでテレビつけたらたまたま岩瀬が登板してたんだ。そしたら、沖縄に今年の二月に行った時、中日のキャンプに見事に遭遇して、こりゃ岩瀬が出てくるかもしれないって、出口でずっと待ってたんだけど、でもやっぱ、報道カメラマンじゃないから、要領悪くていい場所はほとんど占領されて、うろうろしてた。
町口:僕らは、喫茶店でコーヒー飲みながら、携帯で「爾示、ずっと岩瀬を待ってろよ〜」とか言って(笑)。
笠井:まあそういうこともあった。でも、ほんとに絶好調な時って写真を撮るその瞬間のことって忘れちゃうんだよね。それで、はっと気づいたらできあがってるっていう感覚。だから、この写真集ってどうやってできたのか自分でも分かんない。どっちかっていうと流れ星のことしか覚えてないんだよ(笑)。
町口:爾示、その話何回言ってんの? お前のそういうとこ嫌い。
景:あれは見といた方がよかったですよ、マッチさん。すごかったもん。
笠井:いい写真の裏には、写真に出てないいろんなものがあって、それで成り立ってるんだよ。俺はそう思うな。冬の新潟ロケに行った時、夜中に温泉に入ってたら、露天風呂からすごい綺麗な流れ星がバーっていくつもいくつも流れてきた。それを俺と、景と、坂本がすっぽんぽんで見てた時、町口ったらサウナ入ってやがんの(笑)。町口が出てきて見ようとしても流れないのよ。目が悪いからメガネを取りに行って一生懸命見てるんだけどダメでさあ(笑)。
町口:あれで僕は写真家にはなれないと確信したね。
景:流れ星を見た人と見てない人の違いってありますよね。
坂本:あの場所って、バンバン流れるとこらしいですよ。
町口:それでなんで見れないわけ?
笠井:だって、それは立場があるじゃない。アートディレクター対写真家っていう(笑)。
町口:そういうことかよ(笑)。
笠井:僕は、一九七〇年二月三日生まれ。町口は、一九七一年二月四日に生まれてんの。なんか結構、そういうところが今回かみ合っちゃって。
町口:俺のほうが、必ずワンテンポ遅い…。
景:そうそう。偶然同じレンタルビデオ借りても、返却日が一日遅かったりしますよね。
笠井:気持ち悪いぐらいだよ。電話で「俺、昨日あのビデオ借りて見たんだよ」って話したら、町口が「今借りて見てるんだよ」とか言うんだもん。それから、結婚した年も一年違い。お前何年?
町口:九七年…。
笠井:俺は九六年に結婚したし、今年、俺って子供が生まれたでしょ。で、町口のところは今おめでた(笑)。俺がハワイに友達と行ったときなんか、俺らが着いた翌日に偶然ハワイに来てんの(笑)。これ笑えるって。

清子:町口喜久男って、町口さんの親戚なの?
町口:あれは、撮影の最後のロケ地の沖縄。戦没者の慰霊碑があって、僕の叔父は町口喜久男っていう名前なんだけど、沖縄で戦死してる。それで、沖縄に行って最初にあそこに行ったんだよ。これもきっかけ。写真は墓碑の裏側で、表側は五文字の名前の二文字も誤植があって「野口嘉久男」とかになっちゃってた。いわゆる正誤表の写真(笑)。
笠井:野口の写真のほうが、構図的にもよかったりしたんだけど、それは載せられないからさあ(笑)。前からこの写真集のために、沖縄では絶対撮りたいって言ってたの。でも、一人だったら気楽に行けるけど、みんなでロケに行くのって金銭的にも難しいでしょ。仕事じゃないわけだし。でも、何とか実現しようって。七人で行って、それもビジネスホテルじゃなくて、ちゃあんとリゾートホテルですよ(笑)。景クンがホテルとってくれた。女性もいたし、そういうのは非常に楽しい。
町口:沖縄面白かったなあ。泡盛最高!(笑)。
清子:チカさん、沖縄好きだよね。
笠井:僕外国があんまり好きじゃなくて、行きたいともあんまり思わないけど、外国に近い日本はすごく好き。日本語がしゃべれて、コンビニもあるし、日本のお金が使える場所。北野武の『ソナチネ』に出てくる沖縄とかってすごくいいんだよね。『波珠』の後半、いっぱい沖縄の写真が入ってます。でも、ちょっとした路地に入って写真撮ってたりすると子供達が集まってきちゃうのよ。それを撮っちゃうと、カメラ雑誌に載せなきゃいけなくなっちゃうから(笑)、そういう路線になりそうになると、それを振り払って自分の沖縄を撮ろうとした。それと、やっぱり海だね。もともと海をテーマにするとかいう気持ちは全然ないのに、東京から離れようとした時点で海の写真ばっかりになっちゃって、写真集に入ってない海もたくさんある。房総半島とかね。湘南で女子高生とかも撮ったりしたし。
町口:日本って島国なんだね。なんか、不思議だよ、どこに行っても海があってさ。
笠井:そんなのドイツじゃ考えられないよ。
町口:海は季節でドラスティックに変わるしね。
笠井:ともかく、波を感じた一年だった。

二〇〇一年八月十六日、「居酒屋・みまつ」にて


2007.02.02
P.M.1:00
写真家の笠井爾示と用賀駅で待ち合わせ。映画製作者の荒戸源次郎さんのポートレート撮影。撮影終了後、蕎麦屋で軽くビール。少し、写真集の話をする。前作『波珠』から、実に6年ぶりの新作写真集を今秋出版するそうだ。楽しみにしてます。
P.M.5:00
用賀から表参道へ。青山ブックセンター本店で始まった、橋口譲二ブックフェアを見学。製紙会社のトリ・パイントレーディング吉川紙商事、印刷会社のサンエムカラーの皆様にご協力いただき制作した三連ポスターが、所狭しと貼られている。ポスターのデザインは、写真集のカバーイメージを素直に置き換えることにした。
写真集の刊行記念イベントが開催されます。
P.M.11:00
いくつかの仕事に目処がつき、スタッフ全員で、朝まで “しゃぶしゃぶ&ビール”。

2007.02.03
P.M.4:00
久しぶりに熟睡。さぁ、デザインしよう、って気分になる。毎日、毎日、デザイン。
仕事場にくるとスタッフたちがデザインしてる。みんな、好きですね〜、デザイン。

現在、デザインしている、映画『14歳』が、ロッテルダム国際映画祭最優秀アジア映画賞を受賞したと伝えられる。

本日、足立正生監督作品『幽閉者』が渋谷・ユーロスペースにて公開。

爾示、誕生日おめでとう。


投稿者 町口覚 : 2007年02月03日 18:32

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